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聞かせて、音響屋さん!
[236]まさどら:02/05/26 07:23 ID:MyO8ekL2
音響の仕事とは「場の空気」を作ることだと思ってます。 まず音量。 大き過ぎず小さ過ぎずが基本。 まずその場面に合っている音量なのか? 役者のセリフはきちんと聞こえるのか? 役者のひとりひとりが音量や響き方、クセがちがいます。 その役者に演技をさせてあげてください。 せっかく稽古中に培ってきたモノを、音量の上げ過ぎなどで 声を張上げさせて壊さないように注意しましょう。 かといって低すぎもだめです。 お客も役者も盛り上がりません もちろんお客さんにセリフが聞こえないなんて論外。 でもやはり上げるべきところは存在しますので、そのへんは 演出家さんと相談してください。 舞台は稽古場とは全く違う音の響き方します。 お客サンの入り方によってもさらに違ってきます(低音が人の 体に吸収されたりする)。 役者のテンションや喉の枯れ具合、体調によっても微妙に変えて あげるべきなのです。 音量以外にEQによる音質調整(こだわる人は一曲一曲音質を調整 します)。 MDに音を落とす時点からも気をつけなければいけません。 あと音の着け方と切り方。 F.I、F.O、C.I、C.O、S.I、S.O・・・と、ざっと 見ただけでも6種類。 単発の音ならまだいいとして、音をクロスさせなければならない個所 が入ってくると、組み合わせによって、さらに種類が増えてくる。 きっかけも微妙で、セリフ終わりにかますか間を取るかで、その場面 の印象もガラッと変わります。 とまあ、このくらいの基本を頭の中でなく感覚でこなせるようになっ てはじめて「初級レベル」合格ってところかな? ・・・・・・てか、音響っ大変。 マジ死ぬ。
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